ご満悦ブログ

日記とつぶやきの間。その日の頭の中のハイライト。

真夏の庭園

昨日に引き続き、祝日の代休を楽しんでいる。

今朝はカメラを持って国指定名勝の殿ヶ谷戸庭園に行ってきた。実は昨日もふらっと立ち寄ったんだけど、あまりにも綺麗だったのでスマホじゃなくてちゃんとしたカメラを持って行き直すことにした。

熱中症警戒アラート」というものが出来てから初めて発表された日で、朝イチならきっと大丈夫だと思ってたけど、残念ながら既に1時間も外に立っていられないくらい暑くて全然大丈夫ではなかった。

でもおかげでこの綺麗な庭園をひとりじめしているような気分になれたので最終的にはやっぱり行って良かった。

2020_Photo by e0033

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殿ヶ谷戸庭園_2020_Photo by e0033

ここでほとんど耳に入ってくるのはほとんど蝉と鹿おどしの音だけ。そうしてうっとりしているうちに蚊にさされた。暑いし痒いから一旦どこか屋内に行きたい、いやでももうちょっとこの贅沢な場所でぼんやりしていたい...。そういう葛藤をしながら歩き回っていると、たまに電車や車の音がかすかに聞こえてきたり、時々木の間から近所のマンションの頭が見えて、自分がどこにいるのかをふと思い出した。

昨日はもう少し来園者がいて、おじいちゃんおばあちゃんたちが数寄屋造り風の茶室「紅葉亭」(もう名前からして素敵)で蚊取り線香を囲っておしゃべりをしていた。有料とはいえ一般でも150円で入れるし、近くにこんな場所があったら何度でも行きたくなるだろうな。

元々この庭園は大正時代に江口定條という人の別荘で、後に三菱合資会社の取締役岩崎彦彌太が買い取ったが、1960年代に周辺地域の開発計画という危機に直面したらしい。その時に庭園を守るための住民運動のおかげで東京都が買収し有料庭園となって今に至る。

いやあ地元住民の皆様、こんなきれいな場所を残してくれて本当にありがとう。そして公共の庭園にしてくれてありがとう。

 

こんなに地形を活かした庭園を初めて見たかもしれない。崖線の傾斜面を降りていった先に次郎弁天池が見えて来る。池の真ん中に小さい島があって、紅葉亭に向かって上がっていくにつれて、その島の松の木の形や水面に映る景色がどんどん変わっていって、巨大な絵巻みたい。

 

常に木々に囲まれているのでずっと蝉の声が至近距離から聞こえて来るが、階段を下りて竹の小径に差し掛かると突然静かになる。その小道はちょっと特別感があって良かった。一昨日うちの網戸にくっついて午後中鳴いていた蝉もいたけど、竹にくっつく蝉はあまりいないのかな。

 

今日かなりわくわくしたのは、鹿おどしの近くでカエルの石像と猫を見つけたこと。

カエルの石像を突然見つけて近くで見ようとしたら、その石像の上にシオカラトンボが止まっていることに気づいた...と同時に、そのトンボを狙っている猫がいることにも気づいた。猫は一瞬だけこちらを警戒したけど、すぐにまたトンボに集中していた。周辺の水たまりには赤くて小さい金魚も泳いでいた。上の写真で猫がカメラ目線をくれているようにも見えるけど、たぶんこの時もまだカメラの手前の葉っぱに止まっているシオカラトンボに夢中だと思う。

 

去年の5月ごろに行った六義園も良かったし、もっと庭園巡りしたくなってきた。あまり意識したことなかったけど、庭園って都内にたくさんあるのね。

garden-guide.jp